Shammy

解放区のShammyのレビュー・感想・評価

解放区(2014年製作の映画)
1.5
ひたすら西成disった映画。

同じ地域を扱った作品、
『月夜釜合戦』
あたたかな人間の愛に溢れていた。

『㊙色情めす市場』
ヌーベルヴァーグ漂う傑作だったし、撮影地への程よい距離感とリスペクト、決して明るくて楽しい映画ではないけど愛があった。

この作品は、
東京モンが興味本位でずかずかと西成に土足で踏み込んで、カメラ回してやりたい放題してるだけ。

そういうテーマだから仕方ないけど、
どの映画にも、舞台である撮影地に敬意を、多少なりともスクリーンから読み取ることが出来た。
『解放区』は、皆無にみえました。

この映画を観た観客を不快でいっぱいな気持ちにさせる事が監督の目標あったのなら達成できているのだろうけど、
私はそれを映画と呼びたくない。

不快の中にも、物事の深みだったり、微妙な感情の揺れ動き、達成、人々の成長を感じるのが映画だと思うのです…

感じないのは自分が鈍感だからか、読解力がないのか、好みに合わないだけなのか…
とにかく、どこまでいっても浅瀬のような、、うっすらぺらぺら。


私は西成という地が好きで、何度も足を運んだので贔屓目に観ているかもと思い、しぶしぶ最後まで観ましたが、物語のオチも個人的に許せなくて、 贔屓じゃないよなと再確認。

評価が1.5なのは、今後この作品が西成の当時の町並みを映した貴重な映像資料となるだろうと思ったからです。
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