MasatoNakayama

レッド・テイルズのMasatoNakayamaのレビュー・感想・評価

レッド・テイルズ(2012年製作の映画)
3.3
ずっと観たかった日本未公開映画『レッド・テイルズ』が、製作したルーカスフィルムによりYouTubeに今月限定で全編無料公開中。日本語字幕はないので英語字幕オンにしてなんとか理解して観れた。

第二次世界大戦の欧州戦線に実在したアフリカ系アメリカ人のみで構成された米陸軍航空隊を描いた映画。

『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスが製作総指揮。製作費を全額自腹で賄い、3500万ドルの配給費用も負担したとのこと。

なぜなら黒人映画のため、メジャーな映画スタジオが資金繰りとマーケティングに難色を示したから。そのため製作が遅れ、ルーカスが企画した1988年から20年越しの2012年に北米公開。日本未公開。日本ではソフト化もされていない。

人種隔離政策で黒人の任務は非戦闘的なものに限られていた中、公民権運動など様々な努力で黒人のみの部隊が設立。それでも当初は高度な任務が与えられなかったが、実力で勝ち取っていき、伝説的な活躍をするまでに。

結局現代においてもメジャーなスタジオがこの映画に出資しなかった状況に、変わらず壁のあることを感じる。

映画としてはおもしろかったけど、ちょっとご都合主義でテンポが良すぎるかも。VFXもよくできてるけど若干ノッペリツルツルのCG感ありというか、もうちょい実写っぽくカメラをブレさせるとかリアルにするやり方ありそう。P-51やP-40が強すぎ!
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