元極道のお爺さんたちが、オレオレ詐欺を働く連中を、こてんぱんにやっつける話。
偶然にも、このレビューを書いている日のちょうど1年前に映画館で観ていた作品であった(笑)。
いつもの北野映画とは全然違う、非常に分かりやすく、爽快感のあるコメディー。画面の色もキタノブルーじゃない。しかし、面白かった!
世の中から疎外されてしまっている老人の悲哀を、ブラックなネタも交えて描いており、特に競馬場のエピソードなどは爆笑モノ。終盤の中尾彬さんの扱われ方は、倫理的にギリギリだとは思うが…(笑)
たけし本人も、もちろん登場。『その男、凶暴につき』の吾妻が、歳を重ねてベテランとして出てきたかのようなキャラクター。
ここ数年の北野映画の中では、かなり好きな作品。こういう作風も、もっとあって良いんじゃないだろうか。