今作はスピってる。
「ゴミな自分」
「心の声を聞け」
「迷子じゃない」
この3点に注目しただけでも令和な映画ということがわかる。かなり精神性を重んじた内容。仲間とか持ち主とかそういう次元を超えてきた。今回おもちゃたちが飛び移るシーンや窓から飛び降りるシーンが多くて印象的だ。次の世界へ、次のステージへ、それぞれの未来へ行こう、という精神が映画のなかに溢れていて、思わず私の重たい気持ちも軽くなる。
でも残念ながらそれだけではない。
次のステージへ行くために失うものもある。大切なボイスボックスを譲るウッディ。背中の紐がなくなったことは特に誰からも触れられないし、本人も差し詰め気にしていない「様子」。これがなぜか身に染みて辛い。これからは誰のものでもない単なるおもちゃとして共に生きる。ここまでくると「君はともだち」も今後どんな面持ちで聴いたら良いやら、というぐらいにはディープ。
窓から飛び降りる道も、留まる道も両方いい。変化を恐れず、常識を破り、自分の殻を破る。過去の自分に固執しない。迷子になるから理想は抱かない方がいい。
↑あれ、これホリエモンが言ってそうだな🤔
世知辛いシーンもたくさんあったが、月をバッグに飛ぶブリキのおもちゃデューク・カブーンのシーンがスカッとして救われた。