「盗み続ける人生」
ネタバレあり
主役俳優ジェイク・ギレンホールの演技が最高。
殺人者的でないサイコパス？ソシオパス？を見事に演じている。
評価高いので期待してしまったが、ストーリーに大きな展開やひねりがあるわけではなく淡々と進んでいくので、ちょっと拍子抜け。それでも引き込まれる作品ではあった。
物を盗み、それを売って生活していた冴えない人生の主人公が、スクープ映像を撮影しTV局に売り込むという天職と思える職に出会う。
道徳観？倫理観？そんなものは知ったこっちゃない彼は勢いに乗ってスクープ映像を連発する。
その彼の感覚や感性が、TV局の人間の意識すら変えてしまう。
ストーリーが進むにつれ、彼はどんどんと大きな存在へと変貌している。ような気がしていたが、何にも変わっちゃいなかった。最後まで彼の腕には最初に盗んだ腕時計がしてある。結局、彼は他人の不幸や悲しみ、怒りを映像として盗みとり売り払っているだけの何にも変わらない人生を送っているだけ。
ただし、自己評価が高いだけの「意識高い系」ではなく、しっかり勉強し、成功するために行動する主人公のような精神も、底辺からのし上がっていくためには必要なのかもとも感じてしまうモヤモヤ感。
クソ野郎万歳！！ 星3.5
