大学いもの皮

ナイトクローラーの大学いもの皮のレビュー・感想・評価

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
4.0
なんか後味がとっても悪く不気味で気持ち悪いのだが、惹きつけられる作品だった。やっぱりギレンホールの鬼気迫る演技が凄かったし、脚本もテンポが良く、音楽も雰囲気に合っていた。視聴率のためなら何をやってもいいのか、これについての疑問と現在のアメリカにおけるこの問いへの回答がこの映画には示されている気がする。日本ではメディアの自主規制により表現の自由が狭められている感があるが、もしかしたらこういったドキュメンタリーや報道については政治的には規制が強いが倫理的にはメスがあまり入れられてないのかもしれない。例えば、ゴーストライターの事件も発覚する前にはNHKのドキュメンタリーで取り上げられたりしていた。
しかし、やはり制作者側には悪いことをしている意識より、より刺激的で先鋭的なものを作りたい意識の方が強いのかもしれない。そういった意味では職人に近いのかもしれないが、より高いレベルのものを作る上で越えてはならない倫理的境界線を意識しなくなった人が多いのかもしれない。
大学いもの皮

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