タミキーリ

わんわん忠臣蔵のタミキーリのレビュー・感想・評価

わんわん忠臣蔵(1963年製作の映画)
3.8
三日連続で忠臣蔵ものを観たわけですが、これはアニメ。子どもの頃テレビで観たことがあり、オープニングテーマ曲「わんわん行進曲」を聴いた瞬間、懐かしさが(笑)作曲中村八大、歌がデューク・エイセスなのね。一度聴いたら忘れられないメロディライン。

原案構成が手塚治虫。子ども時代には、忠臣蔵を知らずに観ていたので、名前まできちんと忠臣蔵っぽくなっているのを数年前に知ったのです。主人公はロック=大石内蔵助、仇はキラー=吉良上野介、カルー=お軽など。声も豪華で、キラーは、西村晃だし仲間の野良犬に花澤徳衛がいる。

作画がとても丁寧だった。ロックが街へ出た展開で都会のビル群が映るが、ビルの窓ガラスに向かいのビルの看板などが映り込むという表現や、ロックが樽の切れ端に掴まって波の荒い海に翻弄される場面での見上げた様子(斜めになる)など工夫が多く見られる。

後半は都会の動物園が舞台になるが、猛獣エリアにライオンや黒豹と共に象やゴリラがいて、結構面白い。動物たちの動きも滑らかで、今のCGの絵もいいけどこういう手描きで伸びやかな絵も楽しい。あと劇伴がカッコいい。