同監督のMENが良かったので。
女性蔑視的なテーマがこちらにも見られ、そういうのを問題提起したい人なのかしらと。
そこらの描き方は割と分かりやすいというか、例えばネイサンがオラオラにアームカールしてたり、あるいは大胸筋を露わにした服装を着てみたり…あくまでモチーフとして用いてるだけでしょうが。決定的なのはそういった男性が敢えてAIの性別を女性に設定しているところだったりして。
一方、自分が映像を見ている中でエヴァの女性的な身体の曲線を綺麗だなぁ〜とか感じるのも、無意識的にそういった視線になっているのかもしれないな、などと考えるとちょっと色々気まずさもありますわね。
男性的な、ケイレブの目線で見るとあのAI裏切りやがって! とはなるんですが、一方、エヴァが言う通り、"私はテストに不合格なら廃棄、ならあなたは?" と、もう片方の視点で見ますと…あのラストはある種当然の帰結というか。
物語も良いんですが、映像だけ見ても美しいし、MENもそうでしたが自然の描写も綺麗ですし、見応えある作りだったなと思いました。