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エクス・マキナのserinaのレビュー・感想・評価

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
4.3
AIと人間、どれほど近くても相入れることのない二つの存在。
この作品では、しかしながら、ケイレブ、エヴァ、ネイサン、キョウコという4人の登場人物によって不思議な交わりを見せていく—

無機質な建物、人間の"感情"はあくまでもAIの進化に必要な"機能"として見なされる空間。そこに流れるのはただ、計算され尽くした静謐。

閉鎖された奇妙な世界の中で、あまりにも雄大な自然が対比として描かれる。
その大自然の美しさにより、彼らの異質な空間はなお際立つ。

そして微かな不協和音を奏でる4人の関係が少しずつ形を変え、溶け出していく。

AIの進化の行く末は限りなく人間に近付くことか。それとも人間を超えていくことか。
エヴァの見つめる先には何が写るのか。

ワクワクする、未来への期待を描いたようなSF映画とは全く異なる新しい映画。
ただかなり後に残る作品。
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