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アバウト・レイ 16歳の決断のwksgknchのレビュー・感想・評価

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)
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女性として産まれたラモーナがレイとして、男として生きるための過程の物語。

レイはトランスジェンダーだということ、自分の性への違和感に気づき、男に公的になりたい。
母のマギーは女手一つでレイを育ててきた、夫とは離別。
祖母のドリーはレズビアンでパートナーのフランシスも一緒に暮らしている。

テーマはとても切実なのだけど、上のような家柄だからか、みな遠慮なく言いたいことを言う、でもそこに突き放す感はなく、答えでもなく、ヒントを与えるイメージ、前に立つのではなく、側にいて支えてあげる、そんな優しさがあるんです。この会話が面白い。実際ほとんどがこの4人の会話です。
原題にある通り、本作は異なる世代間の考え方、息子=青年期、母親=中年(壮年)期、祖母=高年期、の話しでもあり、価値観や、立場や生まれた世代の違いを観るのも面白かった。

レイの父については、衝撃というか、それ完全に駄目だろう、という感じです。

で、なんだかんだあって、最後に衝撃の一コマが。。。これは日本では、ちょっと凄いなと思いました、なかなかありえないのではないかと、個人的には。

転換のシーンで挿入される、何気ない街を映すだけのシーン、
これがとても良い、米ドラマでもよくあるけど、この感じ、日本ではあまりみないので、やったらいいのに、と思うのだけど。
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