アバウト・レイ 16歳の決断の作品情報・感想・評価

アバウト・レイ 16歳の決断2015年製作の映画)

3 Generations/About Ray

上映日:2018年02月03日

製作国:

上映時間:92分

あらすじ

「ドレスを着ていた時代の自分にはサヨナラだ。ただ僕は人になりたいんだよ」 男の子として生きることをカミングアウトしたレイ(エル・ファニング)。 ホルモン治療など、医者が差し出してきた見慣れない資料に呆然とする母親・マギー(ナオミ・ワッツ)。「突然、息子を育てることになるなんて・・」と、突然の告白に動揺を隠せない。そしてそんな心の迷いを、近くに住む若い青年にぶつけて、流れるままに一夜を共にして…

「ドレスを着ていた時代の自分にはサヨナラだ。ただ僕は人になりたいんだよ」 男の子として生きることをカミングアウトしたレイ(エル・ファニング)。 ホルモン治療など、医者が差し出してきた見慣れない資料に呆然とする母親・マギー(ナオミ・ワッツ)。「突然、息子を育てることになるなんて・・」と、突然の告白に動揺を隠せない。そしてそんな心の迷いを、近くに住む若い青年にぶつけて、流れるままに一夜を共にしてみたりと、母親の“動揺”は暴走するばかり・・。一方、レズビアンであることをすでにカミングアウトしたおばあちゃんのドリー(スーザン・サランドン)は最愛のパートナーとの暮らしを謳歌しながら、レイの“新しい人生”への一歩を、密かに応援していた。髪を短く切り、トレーニングをして、少しずつ“男の子”に近づいていくレイ。そんなレイの成長を見つめながら、マギーは意を決して、わが子のためと思い、性転換手術の同意書のサインを、別れた夫にもらうために久しぶりに会いに行くのだが・・・

「アバウト・レイ 16歳の決断」に投稿された感想・評価

せりな

せりなの感想・評価

3.5
決断する人と、それを受け入れ見守る人たちのお話。
原題Three Generationsの通り三世代それぞれの考えを描いていてレイと同じ問題を抱えている訳ではなくても、3人の立ち位置の何れかには何かしら共感する部分はあるんじゃないかなと思った。

レイは真っ直ぐに自分はこうなりたいって思いを主張していているのに対して、母親のマギーは流されやすい性格なのか中々はっきりと決断したりできなくて煮え切らない。マギーの葛藤を中心に描かれている様な気もしました。
エルファニングがインタビューでも答えてた様にトランスジェンダーがテーマと言うよりは家族のあり方の作品だと思いました。

家族でも違う人間だから考え方はそれぞれ異なるしぶつかったりもする。だけど家族の事を心から愛しているし、相手の事を理解してあげたいっていう思いをそれぞれが再確認している様に感じました。

ラストシーンはあったかい気持ちになれる作品でした。
少年なエルファニングもいいよ!
ガーコ

ガーコの感想・評価

4.0
かなり深刻な内容…!

パンフレットの表紙から、もっと明るい内容だと思っていました。

しかし、予想以上に緊迫した内容でした。

体は女でも、男として生きていきたいと願うのは16歳のレイ。

男になるには手術が必要です。

でも、母と祖母はなかなか現実を受け入れてもらえず厳しい状況…⁉︎

レイの中では、男以外の選択はないと断言しいるのに対し、

母と祖母は「いつかやつぱり女の子に戻りたくなるかも…」と決断に踏み切れないのです。

堂々巡りの状況に陥る家族…。

さらに頭を悩ませるのは、別れた夫のサインが必要という事実…。

母は元夫の元を再び訪れることになるのでしょうか?


この映画はひたすらに、家族がレイのことで悩み続ける物語…。

家族とレイの家族関係をメインとして描いています。

正直な話、映画のタイトルから、レイが性別で悩む話だと思っていました。

しかし映画では、レイが男になる決意を固めた状態からスタートしたことにびっくりしました。

翻訳タイトルだけで映画を観ようとすると誤解を受けると思います…。

でも、レイや家族がこの病気で懸命に悩み苦しんでいることは伝わってきます。

複雑な心境ではありますが、この映画の良さをもっと引き出すためにも、日本語のタイトルにもう少し留意するべきです…。

そうしたら、この映画がもっと魅力的になった気がします。



最後に…最終的に家族はレイをどこまで応援するのか…?

レイがどんな人生を選択したのか、乞うご期待です。

このレビューはネタバレを含みます

何年かぶりに試写会に当たったのでウキウキしながら行ってみたら、周り年寄りだらけで何事かと思ったね…
たしかに原題3 generations(3世代)だけどさ、この邦題にしたんだったらもっと違うところをターゲットにした方が良かったのでは。と不思議に思った。

FTMが主人公の映画ってMTFに比べるとやっぱり少ないよなー。
画的に分かりやすさがないから?
エル・ファニングも脇毛伸ばしたりしてたけど、男の子っぽさがイマイチ伝わってこないというか、やっぱり綺麗すぎるのかしら。

16才の決断といえど、実際は本人の意志は固くて、レイの周りの人たちの決断の方に焦点が当てられてる感じ。
特にお母さん。
でもこの人が必要以上にエピソードを持っちゃってるせいでもう本題がなんなのかよく分からなくなってしまってる気も。

リトル・ミス・サンシャインのスタッフだからとても期待してたわりにちょっとテンポが悪くてイマイチでした。
90分映画なのにやたら長く感じてしまった。。
giba

gibaの感想・評価

3.4
レズビアンの祖母、貞操観念の緩い母、トランスジェンダーの娘という、ちぐはぐな設定がそもそも斬新であったり、LGBDが前面に押し出されず、あくまでそれがバックグラウンドに置かれた上で、その三世代の関係性や壁に焦点を当てているというところは面白かったのですが、人物造形をなげうって劇映画の定石に固執する薄っぺらく書かれた脚本に浪費してしまっていたように感じ、残念でした。個人的に家族間のユーモアもハマらなかったし、セルフィーカムやポラロイド風にレタッチされた映像もちょいとクドかったかなと。
鑑賞中長いなーと思っていたら、俄かにエンドロールが流れ始め、時計見たらたったの90分しか経ってなくて...まさにSOB!

内容はさておきトランスジェンダーの主人公を演じたエルファニングは、16歳の思春期や反抗期と、”自分は女の体に生まれてしまった男である”という性のアイデンティとに揉まれる様や、強気な若者や心理的な脆弱性を見事に表現していて圧倒されました。話し方や歩き方に始まって、一挙一動や目つきがもはや少年のそれで、役者として最高の役割を果たしていたと思います。
今年一発目の試写会。

去年の一発目の試写会は1/13の『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』だったな〜


ちょこっとあらすじ
16歳になり、身も心も男の子として生きたいと決断した主人公・レイ。医者から受け取ったホルモン治療についての資料を手渡されたシングルマザーのマギーは、「突然、息子を育てることになるなんて…」と、動揺を隠せない。共に暮らすレズビアンのおばあちゃんのドリーもレイのことをイマイチ理解ができないでいる。一方、髪を短く切り、身体を鍛え、少しずつ“本当の自分”に近づいていくことで生き生きしてくるレイ。そんな姿を見てマギーは意を決して、治療の同意書のサインをもらうために、何年も会っていない別れた夫に会いに行くのだが、そこでまさかの“家族の秘密”が明らかになる!




感想
オープニングのレイ(エル・ファニング)のスケボーのシーンから始まり、そしてそれに続く家族の足のアップ。イライラしてることがわかるこのシーン。なににイライラしているの?


と、引きづりこまれる。


てか、エル・ファニング⁉️


確かにエル・ファニングなんだけど、


えーっ…



軽くShooooooooo〜ck



ざん切り頭でニット帽にスケボー。完全に男の子になりきってる…あのお人形さんみたいにかわいいエル・ファニングが❗️





そう、エル・ファニング演じる主人公レイは性同一性障害なのだ。女のカタチで生まれてきたけど、中身は男の子。最近、多いLGBTを取り扱った作品。


しかも他の家族、他も色々問題ありで…


祖母はレズビアンで同性カップルと同居、母はシングルマザーで実家に住んでる。なんで父親がいないのかは、あとあと分かるんだけど…、これも複雑で…


母親も、ま、一筋縄ではいかない経歴です。


家族って、いろんなカタチがあっていいと思うし、


思いやる気持ちと


愛があれば伝わるのだ。


ギュッで抱きしめられれば伝わる?


精神的なことも含めてだけど…


わたしは抱きしめられたことってないんだよな。だから抱きしめることが苦手だ。



この家族はあけすけになんでも言い合ってるように見えて、キチンとその根底には愛があるのだ。ぶつかり合い、時には傷つけ合ったって、愛が伝われば、最終、絶対、分かり合えるのだろうと思う。


そんなことをヒシヒシと感じた。



一人一人違うんだって、尊重し、認め合うことが大事だし、そうできたら素晴らしい。




ラストの家族の食卓のシーンは各々が各々、抱えてる問題はあるにせよ、観るものに希望を与える、良いラストだったな。と観終わってつくづく思った。






違うってことは、ヘンなことでもないし、個性なんだよ、熟知に勝るものはない、人と違うことっておかしなことぢゃない、誰もやらないことをずっとやり続けることで、それが後々、偉大なことに繋がるのだ、みたいなことをトークイベントで、元・暮しの手帖の松浦彌太郎さんが言ってて、



なんか勇気をもらった気がした。



わたしは、これからも、このままでいいんだよね、自分自身に正直でいいんだよね。





2018.1.16 ニッショーホール 試写会





https://ameblo.jp/bird210bird/entry-12345288543.html
wakako

wakakoの感想・評価

3.5
最近になってLGBTという言葉が浸透し、テレビとかでもゲイとかオネエとかよく聞くようになって、昔に比べて身近なものになっているけれど、やっぱり繊細なテーマでもある。『リリーのすべて』もそうだったけど、本人だけの問題では済まないし、本当に難しいテーマだと改めて思う。

トランスジェンダーの子供をもつ母親の葛藤と苦悩。今まで娘を育ててきたのに、突然失い、息子を育てることになる気持ち。"彼女"が"彼"に変わる瞬間。子供の意思を尊重、応援したいけど、心の奥では正直に向き合えない自分もいる。いつか後悔する日がくるんじゃないかという不安と期待。子供自身も、自分が思う姿と周りから見えている姿の違いに葛藤し、身近な人でさえも認めてくれないことに苛立つ。はやく本当の自分を認めてもらいたい、過去の自分を忘れてほしい、新しい環境でスタートしたくて焦り、もどかしくなる。
好きな女の子から女としてみられたときの悲しいさ…胸に刺さった。
私の身近にはLGBTの人がいないので、このようなテーマの作品に触れることで少しでも理解して気持ちを考えてみる機会って大事だなと。

エルファニングちゃんのあの透き通った表情。あゝ虜になっちゃう。
nekomori

nekomoriの感想・評価

3.7
同じ年頃の子供を持つ母として、ナオミ・ワッツ演じるシングルマザーに共感するかと思ったら、そうでもなかった。
レイとお母さんが目立つのでわかりずらいけどなかなかとんでもない女。
天然系クラッシャー女。おまけに美人。友達にほしくない(笑)
子供が子供産んじゃった人。お人形に囲まれる部屋で。仕事が忙しい(イラストレーター?)と言いつつ同じ絵が置きっぱなし。(絵はくまちゃん)結婚なんて考えてなさそうなBFとやることはやってる。
母親の自宅に居座って自立ができてない。
といっても嫌味な女に描いてないのがうまいところ。
普通にいる不完全な女としてうまく描いてる。
出てくる人物がどこかしら不完全だけどそれが本人の魅力として描いてる。
タイトルにはレイが入ってるので、レイが主人公かと思うけど
見終えると家族の話だって思う。
邦題より『3 Generations』の方がしっくりくるのだけど。
深刻な問題をさらっと描いていて希望の見えるラストに気持ちの良さを感じる。
本当は男の子のレイ(エル・ファニング)、恋多きシングルマザー(ナオミ・ワッツ)、レズビアンの祖母(スーザン・サランドン)が奏でる愛おしい家族の物語。
『リトル・ミス・サンシャイン』チーム製作。
お友達に誘っていただき、ニッショーホールでの試写会へ。

この映画と制作スタッフが同じというリトル・ミス・サンシャインは、私も大好きな映画なんだけど、アレはパッとしない女の子がミスコンオーディション繰り上げ合格したという、ハートウォーミング ギャグ ストーリーでした。
今回は、性同一性障害というセンシティブで、やや重い題材なので、ギャグ展開はなかなか難しいですね。
でも、主人公をとりまく家族がとことんマイペースに生きている姿は、リトル・ミス・サンシャインっぽい感じはあったかな。

しかし、この映画が名作まではいかない凡作にとどまってしまったのは、なぜでしょう。なんか惜しいですね。

逆に 男の子→女の子 な性同一性障害にして、思春期の身体の変化に困る男の子をドタバタと描いて、家族を振り回したり、振り回されたり とかだったら どうかしら?とか、いろいろ考えてしまいました。
yasu

yasuの感想・評価

3.5
ニューヨークの家庭を舞台にした家族再生の物語。北三陸で語られた「あまちゃん」の世界が想起される。酸いも甘いも心得たばあさんと、失った時間を取り返すことができない(と思い込んでいる)母親と、今までの人生を取り返すことを心待ちにする思春期の子供が暮らす小さな家。いつの時代も、どこの国でも、明日への期待に満ち溢れた若い世代が、大きな変化を周囲にもたらし再生の契機となるのだ。そういう意味では、取り上げているテーマは現代的であるものの、話の流れは、ややオーソドックスか。
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