どら

HEROのどらのレビュー・感想・評価

HERO(2015年製作の映画)
3.0
お話が面白いことは間違いない。が、しかし、いかんせん木村拓哉、松たか子が歳を重ね過ぎていて。おまけに、松たか子さんは見るからに「妊婦さん」。体型は誤魔化せない。でね、結局この作品の致命傷は、交通事故で亡くなったコンパニオンが「何を見たのか?」が、全く描かれておらず、悪戯にソーセージで話を笑いに転化しているところ。最後、外国にまで調査に行くとなると、笑うことさえできない。検察の世界をデフォルメするにしても、程度があるから面白いのであって、あそこまで非常識を前面に出されると、意味もわからないし、正直シラケる。久利生の好きな「お出かけ捜査」は、多くの検察官がやりたくてもできないジレンマという事実があるから、多くの本物の検察官がニヤニヤできるのであって、度を過ぎたら全てがおかしくなる。せっかくソーセージを7本と、本数まで出ているのに、その7本には触れず、外務官僚の佐藤浩市に「相手を何も知らない」とは、よく言ったものだ。7本の意味がなければ、「本数は、人による」で終わる。勿体無いよね。
事件の核心を外していなければ、もっと面白い映画になったであろうに。残念。
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