ぴんじょん

アルマゲドン2007のぴんじょんのレビュー・感想・評価

アルマゲドン2007(2007年製作の映画)
1.0
B級はカルトになれず
「北京原人…」や「死霊の盆踊り」のような傑作になりえないのは、製作者がB級に甘んじてしまっているから。
どうせB級だもんねと思って作るから見る方もB級感を持ってみてしまう。

力いっぱい映画を作って、気が付いたら怪しい方向に走っちゃってたとなれば立派なカルト映画になるんだけど、やっぱりそこらへんが志の違いかな。

小惑星が衝突して崩壊しようとする月を、解体のプロがなおしちゃおうというとんでもない設定だけど、とんでも設定はSFのセオリーだからいいのかな。
そのとんでもなさが、アホに見えてしまうのがB級のB級たるゆえん。

必然性のない危機が次から次へと起こること。
そして、緊張感もなく切り抜けてしまうこと。
CGも手書きかとも思えるような安っぽさ。

スペースシャトルはあんなに自在に宇宙空間を飛び回っちゃうし、ビル解体業のおっさんと天文学の女性科学者はいつの間にか出来ちゃって必然性のないキスしちゃうし。
だいたい、このおっさん、奥さんなくして傷心の設定だろうが。
少なくとも、苦楽を共にしたスペースシャトルの乗組員と仲良くなってほしいところだった。

それにしても、なぜかこういうおバカ映画見ちゃうんだよな。
疲れているときには、コメディよりも、こういうおバカ映画のアホさ加減を突っ込みながら見るのがいいのかもしれません。

2019/11/3 11:27
589-1
ぴんじょん

ぴんじょん