Arlecchino

SHARINGのArlecchinoのレビュー・感想・評価

SHARING(2014年製作の映画)
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テアトル新宿でトークショーを含めての鑑賞。

これは、芸術系の社会心理学的映画とでも言えるだろうか。

面白かったかと聞かれれば、面白かったと答える。
とてもいいものを見せてもらった、有難いという感想を持って帰ってきた。

監督と川島瑛子役の山田さんのトークショーもとてもよかった。映画の向こう側を見せてもらった感じだ。1人の大学生として、こういう大学教授(監督)とお話ししたり、講義を受けさせて頂いたりしてみたいと感じた。

ただ、まだ自分の中で回収できていない部分が多くある。これらはもう1つのバージョン(短い方)や『これから』をみないとわからないのかもしれないし、みてもわからないところも一定程度あるのかもしれない。
だから、この映画の評価はまだできない。
強烈な印象や感情を残してくれることは間違いがないし、その点本作は優れた芸術作品だといえる。だけれど、メッセージがよくわからない。「映像」や「身体性」という言葉で片付けることもできるが、現時点の僕の印象では、本作のテーマの1つにもあるように、本作の意義は観客自身の中のストーリーや記憶に呑み込まれてしまう気がする。

何を観客の心に刺したいのか、それが(まだ)僕にはわからない。それから、予知夢というテーマの1つにあまり共感ができなかった。

しかしながら、こういう作品や監督さん方は応援させていただきたいなと思った。
素敵な夜を提供してくださったテアトル新宿さんに感謝。
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