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黄金時代のSのレビュー・感想・評価

黄金時代(2014年製作の映画)
4.5
この映画ではじめて知った女流作家、蕭紅(シャオ・ホン、しょうこう)。

日中戦争の只中。
飢えや寒さ、病と闘いながら、命を削るようにして言葉を紡いで生きた、芯のあるとても魅力的な女性でした。
みじかい生涯でしたが、愛することや執筆への情熱、
戦争からできるかぎり距離を置いて世の中を冷静に見つめる知性を感じました。

彼女の作品を読んでみたいけれど、日本語訳のものは見つからず、、
故郷の呼蘭を描いた「呼蘭河伝」を読んでみたい。
師弟関係にあった魯迅との交流も描かれていました。
魯迅先生も魅力的な方でした。

それと、蕭紅が半年ほど留学していたときの日本の風景など、画がとても綺麗でした。
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