KY

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのKYのレビュー・感想・評価

4.0
MCU19作品目。

過去最大のマーベルお祭り映画で、特に大人気のガーディアンズオブギャラクシーの面々が合流する所と、アイアンマンとキャプテン・アメリカが決別したシビルウォーの次回作であるということが最大のヒキか。

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前編後編作品の前編らしく、起承1でラスト挫折して終わる作りになってる。そして次作への最大のヒキとして【アイアンマンとキャプテン・アメリカの関係性が修復しない】という設定が置かれている。

その意味で、オールスター映画といえどもアベンジャーズの主役はこの二人という事を実感させられた。もっとも今作でのキャプテン・アメリカはほぼ活躍してないが、それも観客にフラストレーションとして残し次作を期待させる計算と言える。

同じ事で過去最大のヒーロー大集合映画だけど大集合のカタルシスがアベンジャーズ1より弱く感じるのも、この二人が共闘していないからだろう。続編でその画で盛り上げようとしてるに違いない。アベンジャーズ1の例の勢揃い有名シーンの様に。

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その他、特筆すべきポイントはやはりヒーローをバランス良く活躍させた点で、特にガーディアンズオブギャラクシーの面々をグループとしてではなく個々としてもきちんと活躍させている点が凄い。

サノスという過去最大のヴィランに関しても、きちんと人口爆発という社会問題を動機にしつつ内面も描いててめちゃくちゃキャラ立ちができてる。特に【人種や身分の差別なく半分減らそうとする平等性】はある意味、現代社会に揺さぶりをかけるものだ。

過去作で登場させてきたインフィニティ・ストーンの物語を一気に見せたという意味で、初めて過去作を振り返りたいと思うファンも増える事間違いない作りでもある。

その一方でラストに関してはドラゴンボール的な生き返れそうな雰囲気の死の軽さを感じざるを得ず。観客としては死を悲しむよりも『こいつは殺して、こいつは生かすのね』的な何かそういう事を思ってしまった。
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