ナガサワ

ブラックパンサーのナガサワのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
2.8
マーベル作品イッキ見18

ブラックパンサー

アフリカが舞台というのがシリーズで今までにない設定でとても面白かった。
王位継承の儀式で決闘をしたり、王になったら祖先に会いにいきアドバイスをもらいに行くというシステムが今までになくて面白かった。
衣装も独特なものだったが、自然の景色と調和していて、お互いに引き立てあって素晴らしいルックだった。
また音楽のセンスがやたらいい。
冒頭30分はかなり引き込まれた。

しかしそれ以降は割と退屈だった。
まずブラックパンサーが魅力に乏しい。
彼の必殺技は相手から受けたダメージを蓄積して一気に解放するというものだったが、これがあんまり強い感じがしない。
周りの雑魚を吹き飛ばす程度の能力に感じた。
それ以外は殴るorひっかくだから、お世辞にもスパイダーマンやアイアンマンに比べてかっこいいとは言えない。

シナリオ的にもそこまで面白いとは思えなかった。
過去のマーベル作品では、世界崩壊2分前くらに差し迫った状況を作っていたが、本作では「これを止めないと世界的に治安が悪くなります」くらいなので緊迫感が感じられなかった。
前作のマイティソー3作目でも、あまりシナリオ的に質は高くなかったが、コメディ要素を散りばめて上手くごまかしていたのに対して、本作はかなりシリアスなので面白くないものをシリアスに見せられても退屈だった。

悪役の動機もよくわからない。なぜ武器を輸出するんだろう。
最終的にティチャラがしたように、ワカンダの技術で国際支援をするのが父の無念を晴らすことになると思うんだけど…

そんなわけで衣装や舞台、音楽は素晴らしかったけど、その他はいまいちでした。