ブラックパンサーの作品情報・感想・評価

ブラックパンサー2018年製作の映画)

Black Panther

上映日:2018年03月01日

製作国:

上映時間:134分

3.8

あらすじ

若き国王ティ・チャラ、またの名を漆黒のヒーロー<ブラックパンサー>。2つの顔を持つ彼の使命は、祖国である超文明国家ワカンダの“秘密” ──“ヴィブラニウム”を守ること。それは、世界を破壊するパワーを秘めた鉱石だった。突然の父の死によって王位を継いだティ・チャラは、人類の未来をも脅かすこの国の“秘密”を守る使命を負う事に。だが――「私に、使命が果たせるのか…?」

「ブラックパンサー」に投稿された感想・評価

はま

はまの感想・評価

4.4
まずワカンダの自然と文明が上手く折衷された色彩豊かな外観がもう超タイプ。ありそうでなかった不思議な感じ。キャストを黒人、女性に固めてきているのも良かった。音楽も良き。

カーチェイスのシーンや決闘のシーンなど興奮するシーンも沢山あって見応えあり。最後の演説は感動。
コブラ

コブラの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

キルモンガーのブツブツが無ければちゃんと観れたのに!
トライポフォビアにはキツい、、、。

モンガーのセミヌードのとこほぼ観れなくて、お陰で何だか土人チックな人達がウンババしてた、って感想しか出てこないチキショウ!
TAROU

TAROUの感想・評価

3.5
いいんだけど、マーベルの新作にしてはちょいとスケールが足らないのはしょうがないのかな?
tiga

tigaの感想・評価

3.9
今まであまり見たことなかったアフリカの空気感がとても心地良かった!!
故郷を愛する想いは、万国共通なんだなあ〜。
マーベルにしてはシリアスで、アフリカを舞台にしてて異質だった。すげえ好き。
Maria

Mariaの感想・評価

3.5
原始的なスタイルと、今の科学が融合した感じで新しい形になってて、昔の良いものも残しつつ現代化してるのがよかった。見応えあった。
mxx

mxxの感想・評価

4.5
MCUのヴィランでもキルモンガーは何か憎めないです。
現代の格好良さとワカンダの受け継がれる伝統が上手く混じり合った作品です。

このレビューはネタバレを含みます

あくまでMCUなぞりで鑑賞。

MARVELだぜ!!
ってのを求めてる
スパイダーマンとか好きな俺には
あんまり響かなかったかなぁ、、
でも設定や配役が新鮮で面白かった!
ヒーロー映画というより
王国の兄弟争いって感じ?
BGMとか設定がピカイチで
カッコいいですよね!
ワカンダに行ってみたいと思いました/(^o^)\
神田

神田の感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

※例のごとくとても長い。




他者への壁。
抑圧される者どうしの抗争。
父が始めた戦争。
過ちから目を逸らす嘘、伝承。

あらゆるテーマが見事に詰め込まれた物語だと感じた。マーベルの作品の中でも、この美しい展開と構成は随一ではないだろうか。最後の決着にも強引さがなく、将来性のある終わり方が心強い。テーマ性としては、ゲーム「HORIZON Zero Dawn」を彷彿とさせる。うっかりワカンダへの忠誠を誓いそうになった。ワカンダフォーエバー!


ティ・チャラとウンジャダカ。その立場には圧倒的な差があるが、彼らは共にマイノリティだ。片やテクノロジーの栄えた閉鎖的な国家の王、片や国に背き差別者への復讐を誓った殺人鬼。いずれも世界の片隅で、家族的な繋がりのもと他に壁を作って生きてきた。

ウンジャダカは問いかける。忌むべき被差別の歴史を持つ者同士、何故ともに力を合わせ差別者に立ち向かわないのかと。力を持っているくせに、ワカンダの中で排他的に平和に暮らせれば、同士のことなどどうでもいいのかと。
恵まれた立場のマイノリティと、冷遇された「マイノリティの中の」マイノリティ。この対立は、あらゆる被差別者の中に見られる構造だ。生きている環境、文化、経済状況、性差……あらゆる要素が干渉して、被差別者の中にも格差が生じてしまう。被差別者同士の抗争は悲惨という他ない。気づかぬうちに他者を抑圧してしまう/憎しみを抱いてしまうというのは、近代西欧の二の舞である。
ただこうした、「恵まれた被差別者/冷遇された被差別者」という対立が描かれていたのには驚いた。これまでは「差別者/被差別者」の対立が当たり前だったからだ。白と黒、西欧とその他、富と貧。目に見える格差を取り扱うこれまでの流れに、一石を投じた形になる。これまで現実に起こっていた被差別者同士の軋轢が、ようやく一大作品で描かれることになったとは、非常に感慨深い。


また、ティ・チャラとウンジャダカの対立のルーツは「父」にあった。父が始めた争い。父が残した火種。これは、現代の私たちの感覚に近いのではないだろうか。つまり、「ポスト世界大戦」の世代である。
直に戦争を知らない世代が、かつて「父」ないし「祖父」以来の因縁によって対峙する。親の世代の過ちから目を逸らそうと、かつての争いを美化したり誤魔化したりする。
ではそんな「戦争の残滓」を被った世代として、これからどうあるべきなのか。そこに向き合うのを恐れて、ティ・チャラは父の面影を求め、ウンジャダカは憎しみに依存した。二人がかつての過ち(他を認めようとしない暴力)をむき出しにして、パンサーの姿で対峙するのは、物語の最後の最後だ。パンサーの爪が、戦うためのしなやかな獣の姿が、拭いきれない暴力の歴史を可視化する。互いに向き合って初めて、ティ・チャラは外へ目を向ける勇気を獲得した。ウンジャダカはただワカンダの景色が見たかった己を自覚し、これまでの暴力を自嘲するかのように「笑えるだろ」とこぼした。過去を清算するだけでなく、将来への方向性を見出すラストだ。

これまでは、差別はダメだとか被差別者はかわいそうだとか、憎しみに駆られるやつはだめだとか、そんな「差別者」への教訓が多かったように思う。だが本作は、「被差別者」ないし「被差別の歴史」をその血に持つ者に向けて描かれている。どちらかといえば少数の、しかしこの世に大勢いるマイノリティに向けて、激励叱咤する力強い物語だ。

やがてあの心優しい王が、アベンジャーズに巻き込まれるとなると正直心苦しい。パンサーのスピリットが、換骨奪胎されることなく今後のシリーズで輝いてくれることを祈りたい。
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