3丁目の樹下

ブラックパンサーの3丁目の樹下のレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.9
マーベルヒーロー単体での作品
では1番好きかもしれない

ヴィランがヴィランでなく
強い志を持った相手
として立ちはだかるのは
ヒーロー ヴィランの対立がある
作品ではやっぱり名作

キルモンガーの復讐の先にあるのは
破滅でしかなくやり方は
間違っていたけれど
国しか守らないことに疑問を
持つこともまたおかしくはない
ブラックパンサーも都合の良い
選択だけではなくキルモンガーの
意思を継ぎ正しくあろうとする
王になったのがいい

部族間も祖国に誇りを持っているからこそ
同調もするし反対もする
ボーダー族もジャバリ族も
各々の信念に沿って行動していた
ように思えた

親衛隊も最終的にはキルモンガーに
刃を向けたし、部族の立場の
揺れ、ブラックパンサーも間違いを
受け入れ正そうとした、
キルモンガーは進んだ道を
戻ることはできない
復讐の先には新たな敵意が生まれるだけ

作品を通して
各々が都合の良い選択だけではなく
自分の意思を持って
道を選べたのは
一種の人間讃歌を感じた
現実にはこのように
ことは進まないが
こうあろうと願うことはしていいんだろう

ブラックパンサーの根底にある
守護者としてのあり方
キルモンガーの世界の弱者を
救うための征服者のあり方
二者の分かり合えない対立が
物語に深みを与えて
人間らしさを感じる。

とても素晴らしい作品だと思う反面
ボーズマンのブラックパンサー
を見れないのはとても悲しいけれど
この作品を人に伝えて確かに
その人はいたと
ブラックパンサーを伝えたい

SEもアフリカ音楽を基調としたBGMも
カメラワークもよく
演出面も申し分なかった
伝統を続けながら高度な技術を
持つアフリカ文明社会を
映像でとても美しく
描いていたように思う

キャラクターもキルモンガーは
もちろん魅力的なキャラクター
ばかりだった
特にロス捜査官も唯のよそ者では
なく意思を持って動いていて
とてもいい いい人が滲み出ていい
親衛隊のオコエも
良いキャラで強い心を持った戦士
でありながらユニークな場面
もある魅力なキャラだ
エムバクも外せない
テクノロジーを持った他の部族では
なく唯の脳筋で助太刀に来るのは
頼もしい以外の何者でもない
muscle is power
(伝統も最も重んじてて良いよね)
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