映画の味方あっつマン

ブラックパンサーの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.4
アフリカの秘境にあるワカンダで産出される鉱石ヴィブラニウムは、全てを破壊してしまうほどのパワーを持つ。歴代の王は、悪用されないように鉱石の存在を極秘にしていた。若くして王になったティ・チャラは、謎の男エリック・キルモンガーがワカンダに潜入しようとしていることを知り——。

「シビル・ウォー」「インフィニティ・ウォー」でブラックパンサーの活躍は観ていたが、本編ははじめて鑑賞。

本作を観て、広大なサバンナの風景と、未来世紀アフリカと言わんばかりの超高度文明の組み合わせには高まった。

だが、ストーリーやバトルシーンは盛り上がりに欠けて、あまりワクワクしなかった。結局、鎖国した国の王家のお家事情でしかなかった。

「ワンダーウーマン」には女性差別に立ち向かうという裏のテーマがあった。本作にはアフリカ系の歴史的背景がテーマにあるが、結局、それもアフリカ系内の穏健派と過激派の闘争だけに終始していた印象。

物語もテーマも、結局、広がりがなかった。

(※中国映画「戦狼」みたいに、分かりやすく白人を倒す、というのはマーベルひいてはアメリカ的に無理なのだろうけど…)