ナガサワ

キャプテン・マーベルのナガサワのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
2.3
マーベル作品イッキ見21

キャプテン・マーベル

初めてマーベル作品で寝てしまった。
この映画を制作する意義は感じるが、面白い作品とは思えなかった。

キャプテンマーベルがカッコ良くない。
マスクかぶったときにモヒカンみたいになるのはどういうことだ。
よりにもよって何でそこから髪の毛を出す。
ルックス的にもダサいし、機能的にもマイナスしかないだろう。
あと戦闘シーンもドラゴンボールみたいになってて、何でもできちゃう感じが逆に面白くない。
キャプテンアメリカは何にもできないからこそ、ソーとの組み合わせ技等の面白いアイデアが生まれたりするのに対して、キャプテンマーベルは飛んでいく⇨爆発させるで終わってしまうキャラクターだから面白さはない。

結構がっつり差別をテーマにしている感じがあった。
女性差別と人種差別の2つがある。
能力のあるヴァースがその力を組織によって押さえつけられていたが、抑圧から解放され活躍する。
女性差別に関してはもうすでに多くの作品で扱われまくっているものなのでそこに目新しさは感じなかった。

もう一つの人種差別の方は本作で扱う意義のある内容だと思う。
テロリストだと思っていたスクラル人達が実は争いを望んではおらず、そもそも彼らの目的は難民の救出だったこと。
マーベル作品において悪役のほとんどは人種が違う宇宙人だ。
ヒーロー達を正義として描いている以上、宇宙人=悪と見てる側が曲解する可能性もある。
しかし本作においては、人間の容姿に近いクリー人が悪として描かれる。
「それぞれがそれぞれの正義を持って戦う」で済ませずに、客観的な正しさを持って悪を成敗する点においては正義を描くマーベル作品として重要な作品だと思った。

しかし映画の面白さとはまた別の話で、そのほかによかった点といえば猫が可愛かったことくらいだろうか。