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キャプテン・マーベルのmarukoのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
4.4
「私は人を信じて目を失った。」(キャプテンアメリカ ウィンターソルジャーのフューリーより)
眼帯の理由が明らかに…。

公開が待ちきれず珍しく初日に鑑賞。まずオープニングから鳥肌。THANK YOU,STAN.はずるすぎる…作り手の敬意が溢れ、始まる前から泣ける。

MCU初見でも飽きない内容であると同時に、クロスオーバーもしっかり楽しめる。若き日のフューリーや、コールソンの登場は嬉しい。また、80年代を感じさせる音楽に、サイバー技術のジェネレーションギャップもいい。PC読み込み速度とかポケベルの登場とか。

そしてフューリー、今までの地球のピンチに何故彼女を呼び寄せなかった?と思うほど突出した強さ。超人ハルクよりも雷を操るソーよりも強いではないか…。
公開が3/8の国際女性デーに合わせていることからも、女性管理職の育成・促進が求められる今の時代に合った女ヒーローの物語だった。「強い女性」は必要とされず、男性から抑圧されてきた社会における女性そのものの歴史を象徴しているし、もちろん女性だけでなく、可能性を否定され続けてきたすべての人へ向けられた作品であったように思う。覚醒してキャプテンマーベルとして空を羽ばたくシーンでは、普段ならあまりの現実離れ感に「おいおい、強すぎでしょ…」とツッコミたくなるところだが、前作のインフィニティウォーの絶望感が凄かっただけに爽快だった。コスチュームの色を選んでいる子役とのやりとりのブリー・ラーソンの柔らかい表情もいい。

前振りが少し長い気がしたが、そこは個人的にジュード・ロウのかっこよさでカバー。
アベンジャーズエンドゲームまでに全作品おさらいしたい気持ち。
公開が楽しみ!
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