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キャプテン・マーベルのTakeBtzのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
4.3
とにかく、90年代愛がすごい‼️

音楽にしてもそうだけど、映画へのオマージュが上手い作品でもあると思いました。

マーベル作品好きの方々よりも、純粋にハリウッド映画好きが観ても面白い❗️

まず、記憶を失ったヒロインが黒人の相方と真相に迫るって、設定はまんまレニー・ハーリン監督、ジーナ・デイビス、サミュエル・L・ジャクソン共演の『ロング・キス・グッド・ナイト』じゃないか!

『ロング・キス・グッド・ナイト』の公開が96年で、『キャプテンマーベル』内の時代が95年、それに合わせてサミュエル・L・ジャクソンが、CGで若返ってるのが感慨深い!

中盤まで敵である宇宙人(スクラル人)の、「姿を変えて、誰にでも化けられまっせ!」設定(もうやり尽くされてる感は否めないが…)や、主人公ヴァースがバイクを盗む下りは『ターミネーター2』愛がある。

何よりも良いのは、ヴァースが地球にやってきたとき“ブロックバスター”っというレンタルビデオ店に落ちてくるんだけど、そこで出てくる2つの映画『ライトスタッフ』と、シュワちゃん主演の『トゥルーライズ』を出すのが面白い!

【なぜ『ライトスタッフ』を手に取った?】

『ライトスタッフ』は、ソ連初の有人宇宙ロケット、スプートニクの打ち上げを脅威に感じたアメリカが、大急ぎで7人の宇宙飛行士を選出して、アメリカ史上初の有人飛行に辿り着く様子を描く作品で、ヴァースはその『ライトスタッフ』のビデオを手に取り不思議そうに眺める。

-『ライトスタッフ』で、物語の序盤に描かれるのは宇宙飛行士の話ではなく、最新鋭ジェット機のテストパイロット、チャック・イェーガーの話です。

さて、ヴァースの過去が明らかになったとき、彼女はどんな仕事をしていたでしょうか?

それを鑑みると、多分ヴァースが昔好きだった映画は『ライトスタッフ』なんじゃないでしょうか?

【『トゥルーライズ』のシュワちゃん、なぜ撃たれた⁉︎】

次にヴァースが、レンタルビデオ店“ブロックバスター”で『トゥルーライズ』のシュワちゃんのパネルを撃ち抜き、顔面を破壊するシーンがあります。

『トゥルーライズ』って映画は、言わずもがな『ターミネーター2』同様シュワちゃん主演の映画です。

仕事を営業マンだと家族に偽って、実は世界を股にかけて活動する、007顔負けのスパイをしている男の話なんだけど、この内容が今作の『キャプテンマーベル』にも、反映されてます。

-誰が、誰に対して、本当の自分を偽って接していたのか?

そして、最後そいつをどうしたのか⁉︎ 笑

それを考えると、シュワちゃんがなぜぶっ飛ばされたか分かる!笑

こういう映画小ネタを、チョイ見せだとしても、画面に移すそのチョイスが上手い!

後半の戦闘機と宇宙船のドッグファイトは『インデペンデンス・デイ』のマーベル版アップデートって感じだし、とにかく最後まで、楽しくて飽きさせない映画でした!

ちなみに、こんな小ネタは知らなくても充分楽しい映画です!
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