殊更ドラマチックにすることなく、着実に取材と証拠集めをする記者たちを追ったドキュメンタリーに近いところがよかった。
キリスト教の絶対的な力を以って法権力ですら捻じ伏せ、膨大な数の神父による幼児の性的虐待を見て見ぬふりをしてきた事実が恐ろしい。そうやって加害者を野放しにする事で被害者は増えていたのだ。
何かあると知りながら何もしなかったことを認め、正しい方へと歩を進めるのは勇気がいるが非常に大切だ。
同じことを繰り返さないためには、事象の点を見るのではなく大局を見て、原因からたださなければいけないのだ。
何より、大人になっても辛い体験が過去のものとはなっていない、被害者のことを考えるべき。
同じことが日本の某芸能事務所でも起こっているが報道機関の対応はアメリカと異なり、BBCが外からメスを入れたがまだ何も変わっていない。