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スポットライト 世紀のスクープのaのレビュー・感想・評価

4.0
目の前の真実のために、

真実という小さな希望に付着している泥を洗い出すだけの2時間なのに全く苦にならず終盤30分には更に、更に見たい!と釘付けになる。それでいて、ジャーナリストのよる熱意と意地が組み合わさって、どれほど本気だったのかが俳優の演技力も相まって体全体に伝わっていく。実際の犯行映像がないにしろ、湿気が漂う雰囲気と出口が見えない取材シーンに神父たちのクソっぷりが出ており、ため息が呼吸になるくらい。

他の方も言うようにエンドロール直前の映像が一番衝撃であり、胸糞悪かった。実際に文字に起こした瞬間に改めて分かる残虐性と嫌悪感。脚色部分はもちろんあるだろうが、そもそもこんな事件が最近まであったことに驚きと怒りがこみ上げてくる。事件内容は卑怯で子供の純粋さを逆手に取った不快極まりない出来事。観終わった後は晴れやかな気分にはならないが、整理された詰め込み具合にハマりそう。

アメリカは人種差別やこのような事件内容を誰かが映像化することによって世界へ発信できる。同じことの繰り返しにならないよう、これからもタイミングを見て発信するべきと思う。

アカデミー作品賞、納得の一本!
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