さっこ

スポットライト 世紀のスクープのさっこのレビュー・感想・評価

3.6
この作品にアカデミー賞を与え、もう一度スポットライトを当ててくれたことに感謝したい。
私はこの映画を見るまで、神父による性的虐待について全く知らなかった。未だに信じられない。

「外部」の人にしか事実を暴くことが出来なかったことが非常に悲しい。信仰によって事実は否定、無視、いや忘却される。信仰の恐ろしさよ。
無宗教の人でも何かしら集団に属している。その集団に骨の髄まで染まっていたとしても、不正(正しくないこと)を止める防波堤にならなければならない。それはマスコミにも当てはまるわけだが。(その点、ロビーに感動する)

また、パワハラの仕組みと被害者の心は思いの外複雑なのかもしれない。被害者は「まだ生きている」だけで凄いのだ。風通しの良さって大事だね。

新聞記者は個人的意見を押し殺し、証拠を集めに集めなければならない。その点SNSやブログと違うところかしら。当事者でない点と言うべきか。
さっこ

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