Arima

スーサイド・スクワッドのArimaのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
4.0
やっぱりウィル・スミスって格好良いのだな、と再確認。
百発百中のスナイパーという中二病くすぐりまくりの設定と相まって痺れた。

逆に権力獲得、秘密保持の為なら手段を選ばない指揮官ウォラーが徹底的にクソ野郎で、身勝手な権力vs翻弄される個人、という構造を見せたい作品の様に思えた。

その点で、悪人という利己的、反道徳的人種が公権力を盾に理不尽を強いられた場合、どの様に煩悶し行動するのか。
面白い見せ方は出来たと思うのだけど、悪人としての矜持とか生き様が描ききれなかったせいか、普通のヒーロー映画に収束した感はある。

あれだけウォラーが悪人なのだから、権力側とスクワッド側の倫理観が完全に入れ替わる場面が明確にあっても良かったかもしれない。

序盤でヴィランを全員さらさらっと並び立てる様に紹介した時点で、マズイ予感のした方は多かったのではないだろうか。
そんな中でも、時間を掛けて取り上げられたハーレイ・クインとウォラーだけが印象に残ったし、人気が出たのは必然。

ジョーカーに割いた時間を5分でもいいからスクワッドメンバーの深堀りに充てて欲しかったよなぁ。
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