期待が大きかっただけに残念だった。
「悪党が協力して戦う」というコンセプトの映画なのだけれど、悪党の可哀想な回想を延々と見せつけられ「こいつら本当に悪党か?」という気分にさせられる。所々に笑いどころはあるものの、基本的にはメソメソとしている。
特にカタナが急に泣きだすシーンは唐突すぎてる。カタナという文字通り鉄面皮のキャラが「泣く」というのは、情緒不安定にしか見えない。
ある人物を救い出す、というのが物語の目的になっているが、一度救い出して、もう一度さらわれる、という展開は単調に感じた。
ただ悪いところばかりの作品とは言えない。ハーレークインやデッドショットのキャラは立っているし、魅力的だと思う。
一部で「予告編の寄せ集め」と酷評された編集も、観客を飽きさせない効果はあると思う。