爽やかそうなタイトルに反して、かなりの胸糞映画でした。
あきらかに心的外傷による失声症なのに、それを玉子の呪いと言い訳をして逃避する主人公の少女。そんな彼女が仲間たちの支えで声を取り戻す物語。
あらすじだけ見ると、とても爽やかで心が洗われそうな話。けど胸糞なんです。
胸糞ポイントまとめ
1.主人公の両親がガチのクズ
自宅近くの“お城”を迂闊に利用し、それが露見した挙げ句の果てに全てを娘のせいにした父親。
そしてなお質が悪いのは、娘が失声症であることを知っているはずなのに、娘に冷たくあたり、長年に渡ってそれを放置した母親。治療の必要がある娘を放置するのは普通に虐待。この背景のせいで、クライマックスの母の涙のシーンがとても寒く感じた。
2.若さ、青さと言うにはあまりに幼稚でイライラさせられる主要人物
野球部員の男の子のセクハラ発言、罵詈雑言。序盤の印象があまりにも酷すぎて、後半で改心した彼の熱いお言葉が全く響かなかった。
主要人物全員の内に抱える問題を中途半端に描いたためか、全員の気持ちが一つのところ(成瀬の失声、ミュージカル)に向かっているようには感じられなかった。また、周りのクラスメイトたちの聖人っぷりが、主要人物たちの幼稚さを強調してしまっていた。
まとめ
登場人物たちに一切感情移入出来なかったので、終始冷めた視点で映画を観てました。
辛うじて最後まで観れたのは、声優たちの好演のおかげだと思う。ミュージカルのシーンなんかは特に声優の実力が光っていた。
