他のレビューでもある通り、他の作品と違って面白い!や驚いた!、スッキリ!、泣けた!といった類の話ではなく、敗戦を日本国として決断する経緯の理解が深まる、という話なので、点数のつけ方が難しい。
なぜ日本は敗戦をもっと早く決断できなかったのか、予てからの疑問にひとつの答えを得ることができ、とても有意義だった。
ポツダム宣言を受入れたらどうなるのか、占領後の日本は「日本」を維持できるのか、日本はそこを心底不安がっていたのだ。
情報の流通量が極めて少ないなかではそうした状況にならざるを得なかった、あくまで結果論として、そんな思いに至っている。