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ひそひそ星のrurのレビュー・感想・評価

ひそひそ星(2015年製作の映画)
3.4
び、微妙…

園子温監督の映画は『自殺サークル』ぐらいしか見てなかったんですけどオチ以外、超面白かったんですよね。んで、トレーラー見たらなんか面白そうに感じたのでフラフラと。

【画】すげーいい。ポツポツ落ちる水だの、蛾がパタパタする天井のあかりだの、オープンリール式のテープだの、アンティークなラジオ風の077M1っぽい名前の子だの、主役の人の顔とか佇まいだの、掃除する姿だの、棚を開け閉めするとことか…モノクロの星とか、空飛ぶ仮設住宅とか、宅配便の荷物を網で仕切ってるとことか、背中にSUZUKIと縫い取りのある宅配便のツナギとか後ろのポッケにつっこまれる軍手とか、なにからなにまですごくいい!!
【音】なんでここで音がしないのかなーと訝しむところがいくつかあって変な感じしたんだけど、だいたいのSEがほんといいかんじ! たまになんか壮大な音楽かかるとこあったけれど、そういうのはあんまり要らなかったかなー。
【設定】宅配するだけのロボットと相棒の宇宙船それから生きてるのか死んでいるのか不思議な廃墟となった星々の老人たち――どれもステキ。砂浜のタバコ屋さんとか最高だった。
【話】どれもなににもつながってなくて集中力がもたないよー。つまらなくって頭痛くなった。序盤の宇宙船ロボットとのやりとりとか超面白くなりそうなとこが、蛾を掃除して「見えない」「なにも見えない」ときて、おおおおおここからくるぞくるぞくるぞって思ったらそこで終わりなのだったら映画もそこで終わらせてくれよおおおおおおお。退屈すぎた。見終わったあとあまりにもつまらなくて軽く頭痛がした。というかパタンと戸棚の中のカメラから戸棚を閉じるシーンがあるんだけど、だんだん戸棚の扉が遠くなるんだけど何か意味あったのアレみたいなのの連続で、なんかこう真面目に見るのバカバカしくなってくるっていうか分かりやすい映画がいいとは思わないけども、意味ありげなだけの映画ってイライラしてきらいなんだよね!

好きな空気だったんだけどううん。なんかこう、画と同じレベルのストーリーが見たかった…。
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