ひそひそ星の作品情報・感想・評価

「ひそひそ星」に投稿された感想・評価

KeiHirose

KeiHiroseの感想・評価

2.4
目を瞑って音を聴いているような映画

白黒なので色の情報は無く、ストーリーも厚くないので音に集中できる。
事象が淡々と描かれて時が過ぎていく感じ。

福島の被災後の風景がディストピア感を出しており、震災による被害を改めて思い知る。
じゅんP

じゅんPの感想・評価

3.0
宇宙で最も静かな息づかい。
合理的な時間の中で掬い取れなかった記憶は無機質に朽ち果て、僅かに残った温もりが今更明日へと運ばれる。

距離×時間の単純な公式は、誰かのものとなって新たなベクトルを持ち、新たな変数を伴って、未知数のままじんわりと熱を帯びる。

理由を探す旅、掬い取った記録。何デシベルかの思いを乗せて、受け取る気持ちは遥か先。色褪せることなく、今もまた流れている。

こんな穏やかな映画撮っておいて、インタビューで【『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』みたいな何かを期待して肩透かしだと思った人もいるのでは?】的な問いに「ざまあ」って答えちゃう園子温スキ。
地元を美しい風景と思わせたいならそれは違うよ 些細な音でも傷はつく
りっく

りっくの感想・評価

2.0
こりゃキツイ。
人間をモノとして影画とか切り絵みたいに背景の一部として見せたり、冒頭の蛇口から水がポタポタ垂れる音で曜日が過ぎていく感じは面白いと思う。
だが、とりあえず今の福島でカメラを回せばディストピアな世界が広がっててSF映画の舞台にもなっちゃいますーみたいなメッセージしか伝わってこない。
神楽坂恵だけで100分は辛い。
ヴレア

ヴレアの感想・評価

3.9
神楽坂恵演じるアンドロイドは宇宙船で各惑星に郵便物を届ける仕事をしている。その壮大な旅を描いた物語。
このようにただあらすじを述べただけでもシュールな映画だなというのは察せられるだろう。
しかも、全編モノクロ。さらに、アンドロイドが届ける先の星々は東日本大震災の被災地を舞台にしているのだからぶっ飛んでる。
震災の記憶を風化させたくないという思いが込められているのだろうか。しかし、荒涼とした風景は本当に異世界のようだから不思議だ。
また、宇宙船のデザインもシュールでやられた。古き良き昭和の家屋をそのまま宇宙船にした感じ。こんな宇宙船なら気軽に乗ってみたくなる。
まあ好みが分かれそうな映画だが、私はかなりツボだった。
emi

emiの感想・評価

3.0
モノクロの映像が美しい、寡黙でストイックなSF作品。「2001年宇宙の旅」を思わせるコンピューターと船員のやり取り、レトロな日本家屋風宇宙船がユニーク。災害後の福島を舞台にしたことが、観る方に複雑な心境を抱かせる。ヘタなドキュメンタリーよりずっと心に残る試みだと思う。
Inomod

Inomodの感想・評価

-
退屈じゃなく心地よさで眠くなる映画
星新一ぽさを感じる空気感が好き
今まで観た映画のどのジャンルにも属さないので評価が難しい
ひそひそ星というか園子温について

3.11の時そのとき
彼はどうしたか何をしたか

そのことが私をどれほど支えてくれたか
言い尽くせない

ものをつくる人間が
もう何も言葉にできないと
恐さで足がすくんでいたあのとき

彼は叫んでいた
日本という国の中で

言葉でなく叫びだ
生きていることは

教わった
知らなかったことを

だからそのときからずっと
園子温はずっと
私の先生だ
静けさって美しい。音や言葉や動作が際立って究極に美しい。つまらないと思う人もいるだろうけど私は好き。
退廃的なのにとても綺麗だな、と思ってしまう。

娯楽として面白い映画ではないけど、
いろんなものが溢れかえっている現代だからこそたまには静かに何かをみて聴いて感じてみるといいと思う。

距離と時間に対する憧れは、人間にとって心臓のときめきのようなものだろう。
とても良い言葉だなと思います。
詩がそのまま映画になったような空気感。
寂しげだけれどどこかダイナミックに感じる映像。
>|