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劇場版 シドニアの騎士のnocchiのレビュー・感想・評価

劇場版 シドニアの騎士(2015年製作の映画)
4.0
少年少女ロボットSFという鉄板ながら、両性、カビ、重質量砲、光合成など設定が極めて特殊なややマニア向けアニメ。というか、特殊設定が好きだがマスにウケないがためにテンプレにはめたらこうなったんですね…ハマると沼そう。ヒ山さんかわいい。

破片の緻密なモデリングと閃光の美しさに特徴。こんなに細かく刻まなくてもいいだろというくらい建物や衛星類を刻みがち。分子構造が好きなのかな。細胞も細かく刻むし血痕も細かめ。光は自然光でなく電子光にこだわって描かれているようだ(まぁ宇宙だしね…)

ガウナの巨神兵感というか使徒かというか。偉大なのは宮崎駿か、庵野か。食べた人間を模すのに、ガウナに意思はなく、人間が自ずから翻弄されるというのが、また良い。

生物学的性が、番によって変化可能なのは本当に素晴らしい。設定が、雌雄、哺乳類でなくとも構わない気もするが、まぁとりあえずわかりやすくってことなんだろうな。このひとは無機物が好きなら、有機体の生殖には多分興味ないだろうしな…一方で、生体尿管カテーテルの描写がとてもよかった。有機体が無機物に凌辱されるのはアリ、なのですね。なるほど。

星白の、ちょっと待っていま光合成中なの!がハイライトか。尿濾過水はマニア向けとして、お着替え覗いて平手打ち、触手など、メインではないがサービス要素は多い。やっぱりお胸は下からのアオリ構図が多いなぁ。ファイヤーエムブレムの影響で銀髪推しになってしまったので、ゼロツーの様なキャラデの訓練生たちが個人的には眼福。また、監督喋りの女性と、僕っ子中性さんが好きなので女性キャラは好み揃いだった。闇堕ちストーリーはグレンラガンのニアを思い出す。

服の表面のよごれの描き方の雑さだったり、爪の描き込みがなかったり、若干のおにゃのこカットの商業感といい、人間の適当さに対して、戦艦、機体などの描き込みが素晴らしく細かい。テレビアニメ版もじっくり見ようかなぁ。
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