CheshireCatYK

風に立つライオンのCheshireCatYKのレビュー・感想・評価

風に立つライオン(2015年製作の映画)
3.8
鈴木亮平が出ていて、(親が好きな影響でやたら詳しくなってしまった)さだまさしの小説、さだまさしの主題歌ということで映画館で観たかったのに観そびれていた作品。

映画だと「解夏」、ドラマだと「愛し君へ」も、さだまさしの小説を元にしていて、映画は見れてないのですがドラマはとても良かった。あと「眉山」もさだまさし原作。

彼の作品はとにかく人間の優しさが描かれているのが素晴らしい。

大沢たかおの素晴らしさはさることながら、アフリカ組外国人キャストの素晴らしさに感動した。

輝く目の子供たち。怯えた表情から、攻撃的な獣のような表情、そして耕一郎を信じるようになってから彼に向ける表情。どこの名優よ?!っていう子供たちや、ドライバー役、看護師役の役者たちの表情がとてもよかった。

主題歌「風に立つライオン」の中に「何より僕の患者達の 瞳の美しさ」という歌詞がある。これにすべて集約される。

アフリカの美しさと、戦闘地域の恐ろしさが、説教くさくなく心に伝わってくる名作。

マサイの村のシーンが好き。

個人的には、さだまさしの歌にある「100万羽のフラミンゴが一斉に翔び発つ時 暗くなる空」を映像で観たかった〜と思いますが、難しかったんだろうな(笑)さだまさしが友人の医師(現存してます)からもらった手紙からインスパイアされて書いたという事実も、アフリカが美しく描かれている理由であるに違いない。