桜が咲く季節の少し前に見られて良かった。
1996年にらい予防法廃止法が施行されるまでハンセン病は感染力がかなり低いにも関わらず隔離政策が行われていた。
ちょうど私が生まれた年まで存続されていたとなると、凄く最近の出来事だ。
インターネットで調べた情報によると、当時はハンセン病を患って隔離される者には「前世で悪い行いをしたからだ」なんて言われていたらしい。馬鹿げてる。
映画は背景の美しさや徳江さんの優しさとは真逆な世間からの偏見や差別が胸に突き刺さり、不甲斐なさでいっぱいになる。
無知であることは時に他者を傷つけてしまう。偏見や差別の殆どが無知や無理解から来るものであり、それらはとても恥ずかしいことだと改めて痛感した。
フランス映画のような静けさのあるこういう作品は海外でも受けが良さそうに思えるけど、実際はどうなんだろう。
最近食わず嫌いをせずにいろんな映画を見るようにしていたら、良い作品にたくさん出会えて嬉しい。