ーこちらに非はないつもりで生きていても、世間の無理解に押しつぶされてしまうこともあります。
この台詞が刺さり、反芻した。
自分と違うもの、知らないものに対する世間の拒絶(差別とはまた違った、受け入れないという頑なな姿勢かな)のむごさを、この映像を通して直視しているような感じだった。
世間からどう見られているかを理解し、静かに生きる徳江さん。儚く、うつくしい。
開始5分では「どら焼き食べたいなあ」としか思っていなかったのに、こんなにたくさん考えさせられる映画だったとは。
樹木希林さん、初めから台本など存在しなかったのでは?と思わせる演技力。本当に凄い方だ。