松田裕介

怒りの松田裕介のレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
2.5
人々の心情が面白かった!みんな演技が上手くて日常の人物とキャラを上手く表現出来てた!それぞれの愛する形も様々で面白い設定!
3つのストーリーが全くつながらない…CMでも作品紹介でも「愛する人が犯人かも…」みたいなテーマでうたってたけど。それなら真犯人がどういう心情と理由で犯行に至ったかの細かい設定や疑う疑わないの両者の葛藤とか欲しかったです。八王子の事件の真相は特に深く無くサイコ的な発想だったのが物足りない。
「怒り」がテーマなら沖縄編だけで良かったんじゃないか…「真犯人は誰なんだ」的な要素よりも裏切られた怒り、ひどい目にあった怒り、助けてあげれない怒りなどの方が強い?「真犯人は誰なんだ」はいらなくない?
3つのストーリーでサブテーマがたくさんあって心情の変化や状況の変化は楽しかった!メインテーマがどれなのかいまいち分かりづらかった。
八王子殺人は重要要素として描かれているがあまり気にしない方が楽しく見れそう!見終わって分かるのが「殺人犯かも」でなくてもよいから。「生き別れた兄かも」でも「親を裏切って地獄に落とした張本人(親の仇)かも」でも「実は妹の彼氏かも」でもなんでもよくない?CMや作品紹介で「殺人犯が誰なんだ」的な要素を強く推してるからそういう先入観にとらわれるとこんな捉え方になっちゃうかも。
1つ1つのストーリー、演技、音楽、心情の変化は素晴らしい!
「怒り」よりも「哀しみ」って感じでした。
松田裕介

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