Satoko

怒りのSatokoのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
3.9
初めてひとり映画しました。
物語のクライマックスあたりから涙が止まらなくなり、エンドロールが流れ映画館を出てエレベーターに乗っても暫くずびずび泣いてました(笑)
それくらい後を引くストーリーで、タイトルについてずっと考えさせられました。
私はこの映画から読み取ったのは怒り、のその先にある「哀しみ」でした。
心のコップが怒りでたぷたぷに満たされて、何かをきっかけにコップをツンと揺らされるとドバッと溢れ出る。それが哀しみだと思いました。その瞬間がこの映画ではしっかりと描かれていたと気づいてから考えの連鎖が止まりません。
犯人は確かに怒っていました、でも同時に哀しんでいました。

個人的には綾野剛さんの幸薄な笑顔と、野良猫感がたまらなく好きです。あと、宮崎あおいさんの「おとうちゃん」呼びも良い!
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