まい

怒りのまいのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.5
愛する人を信じることができなかった、自分への怒り。

宮﨑あおいがとても可愛らしく、悲痛な叫びが痛くて痛くて苦しい。お父ちゃんの、自分の言葉で裏切らせてしまった、という後悔。
池脇千鶴の渡辺謙への言葉が凄く残る。
妻夫木聡と綾野剛のゲイカップル。あの言葉は、プロポーズのようで可愛くて、だけどどても切ない。苦しい。
沖縄編は、辰哉くん役の佐久本宝くんが本当に素晴らしかった。エンドロールで彼の名前を観ただけで涙が溢れてきた。

主役は渡辺謙らしいけれど、全員が主役で、主演〜〜賞とかよりも「作品賞」をとるべき作品。邦画の傑作。
とても重たく苦しいけれど、いつなもう一度観たいと思う。良い意味で引きづると思う。

エンドロール、涙が止まらなくて、出演者一人ひとりの名前を見る度に苦しくなって。本当に立ち上がれなかった。会場が明るくなって、隣の母親に声をかけられて口を開いた瞬間、溢れ出る涙が抑えきれなかった。
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