洋画ずき

怒りの洋画ずきのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.0
一年前起きた殺人事件。
未だ犯人は捕まっておらず、
誰が殺したのか、3つのオムニバスで進んでいき、1人ずつ怪しい人物がいる。一体誰が犯人なのか最後までゾクゾクしながら見れる。時間が長いのがネックだけど、
森山未來と広瀬すずの演技が最高!

登場人物それぞれが怒り悲しんでるシーンが見所だが、テーマは「怒り」でなく「信じる」だと感じた。
ディズニーの自分を信じろ的なハッピーなものでなく、信じることの難しさ、反対に信じることの愚かしさ。信じるまでの葛藤、信じた結果に自分や相手に怒りを感じる。

ここからネタバレ




「普段人を見下すことを生きがいとしてる犯人は、人から同情されたことがムカついたから」
普通に生きてる僕たちにはこの動機は到底理解できない。
サスペンス映画はラストの犯人が犯行に至るまでのシーンをもっと重厚に演出するがこの作品はそこがあっさりしている。
それはこの映画のメッセージの根幹は動機やタイトルの「怒り」になく、信じたことで傷つき、信じれないことで苦しむ人間を表現した作品だからだと感じた
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