しげ

シン・ゴジラのしげのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.0
公開から少し遅れて鑑賞。

前評判通りの面白さだった。
Twitterの感想ツイートとかが結構目に入ってたから、割と見る前から「アクション映画ではない」「災害対策メイン」ってイメージは持ってたけど、観てみたらその通りだった。

言わずもがなこの作品は3.11の時の混乱などをモチーフにしていて、ゴジラが「人智を超えた、人間の手には負えないもの=災害」を示唆していることは明らかだろう。
このような超越的な力・恐怖と対峙した時、人間はどうやってそれを乗り越えるのか、もしくはそれと共存していくのかということについて、前線で戦う自衛隊ではなく意思決定機関である政府の内部に着目して描いている点が日本的でユニークだと思う。

意思決定のためにいくつもの手続きを踏まないといけないお役所仕事の大変さとか、政治家の「お飾り」的なポジションとかすごい強調されてたけど、それでもやっぱり基本は有能な人たちで、やる時はやるんだろうなーと希望も持てる内容だった。
まさに震災から立ち直りつつある、復興に向けて歩みを進める日本人に向けて作られた映画だと思う。
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