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シン・ゴジラのKKKのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.0
<長駄文です。>
小さい時からゴジラが大好きで、全シリーズをビデオテープが擦り切れるくらい見ていました。そのためにゴジラシリーズにはものすごく、思入れがあります。
それだけに、今回新たなゴジラを見ることに、かなり抵抗がありました。
期待とそれを上回る不安。 また、ハ◯ウッドみたいに糞を作ってんじゃないだろうな?と。
しかし、邪推は無用でした。近年のゴジラとしては圧倒的な完成度、製作熱に頷かざるを得ません。ゴジラに対する真摯さ、ひたむきさが伝わってき、胸が熱くなりました。
"ゴジラ"とういうもが何なのかを理解し
、分解する。 その本質を抜き出し、現代にリファインする・・・
僕は悟りました。「ははぁ。だからタイトルが"シン・ゴジラ"なんだな。」と。

ただ言いたいことはあります。
一つは、人間ドラマを重視したくせに、大根役が混じっていること。今迄のゴジラで、大根は散々見飽きています 笑

二つはゴジラの造形。感情移入できないようにしたつもりでしょうが、あの足は頂けません。 顔とのバランスが悪い。スカイツリーじゃないんだからゴジラ至上最大を目指さなくても良かったと思います。 海を歩くシーンなんかは最悪でした。
ただ、形態変化のコンセプトと表情は好きです。
第二形態の動物らしさが逆に感情移入しにくく、良かったと思います。


最後にゴジラのシーンの少なさ。
中盤のシーンを過ぎると、ゴジラが動くシーンはほぼないです。
もっと、動かして、人波を焼き払い、建物を無慈悲に潰し、東京を死の街にしてほしかった。。。
え、放射火炎吐いてただろって。
あれが"真"に核の炎ならば、都内か区外を選ばず、全てを灰にするはずですが。


リアルタイムでゴジラを見ることが出来た事に感謝します。

次作を作るのであれば、もっとゴジラの持つ無慈悲性、恐怖を描いてくれたらな、と。
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