kevin

信長協奏曲のkevinのレビュー・感想・評価

信長協奏曲(2015年製作の映画)
2.0
現代からタイムスリップして、自分そっくりの織田信長と入れ替わったサブローは、着々と天下への道を進んでいた。しかし歴史音痴のサブローは信長が死ぬという歴史を目の当たりにして…。



ドラマでやっていた信長協奏曲の続編。というか、最終回。
僕はドラマは一話も観たことないです。原作も未読。

良くも悪くもザ・東宝って感じのライトな映画。

良く言えば、サラッと手軽に観られる。
悪く言えば、テレビスペシャルで良くない?
手軽に観られるとは言いましたが、二時間超えなので楽ではないです。


とにかく物足りない!
ライトな感じなのはマンガ原作だから仕方ないのかなぁ?

ある程度読めてしまう展開。
シリアスな場面でも威厳を感じられない一部の武将。
緊迫感も迫力もない合戦。

これは退屈でした。


そして平和な世の中、ラブ&ピースがこのお話のテーマのひとつでもあるはずなのですが、平和って何なのかという中身があまり物語からはわからなかった。
高校生が主人公なのでストーリー上はそれくらいでいいのかもしれませんが、平和であること、平和を作る意志や継がれていくものなどもっと滲み出るものはあったはず。
もしかして、ただ平和平和と連呼しているのは現代人への皮肉なのか?

平和な世の中を作る為に戦を肯定している者が、復讐は虚しいだけなどというのもかなり偽善だなと。


サブローの想いってのも武将たちにどういう影響を与えたのかも曖昧すぎる。
そもそも影響あったのか?
帰蝶とのやり取りも、悪くはないけど特にグッとくるものもなし。



もしかしたらテレビドラマから観ていたらかなり違う感想だったかもしれない。
設定とかは決して嫌いではない、むしろ興味を惹かれる部分もある。
原作読んでみようかなぁ。


小栗さんは2役をキッチリと演じ分けていたのは流石でした。だからこそもっと濃厚なものをやって欲しかった。
しかし、もう高校生には見えないです(笑)

山田孝之さんのこういう静かな切れ者は好きですよ。あれ?バクマン。の時は優しい山田孝之が好きって言ってたのに…結論として山田孝之が好きってことで!

柴咲コウのツンデレは…メッチャ可愛いんだけど少し疲れる。メッチャ可愛いからいいんだけどね。

登場人物が多くてこの3人(4人?)以外はあんまり目立たないです。
武将たち(特に醤油顔の人たち)も、もっと味が欲しかった。

とにかくテレビドラマの映画化だなって納得するような内容。
映画館では喋らないのがマナーですが、友達や恋人と来てこれを黙って二時間集中して見続けるのはややしんどいかもしれない。
スペシャルドラマでよかったんじゃないの?って思うのはこういうとこなのかな?




ちょっとネタバレ?かもしれませんが…





この物語、疑問点がいくつかあるんだけど(なんでサブローってあんなに強いのかとか、なんで戦の指揮とか作戦とかちゃんとできるのとか)、あの人がサブローの住所知ってたのはなんでなのかな?テレビドラマ観てたら納得なのかな?
kevin

kevin