ノア・バームバック最高。
キャラクターは本当に魅力的。そう感じさせるのはどこにでもいる人間にフォーカスを当てているせいか。
地味で普通の18歳、作家を目指すトレイシーは物事を深く考えがち。いつもキラキラした人たちに憧れながらも輪には入れず文学会にも落ち疎外感を感じながら大学生活を送っている。
ブルックは対照的、明るく溌剌としていて気分屋。レストラン経営の夢や希望を語るが、どこか思考が浅はかで危うい。
親の再婚を機に義理の姉妹となるふたりは連絡を取り時間を共に過ごすようになる。
ブルックは年上でNYで奔放に楽しく暮らす姿が18歳のトレーシーには魅力的に見えるのは当たり前だ。一方で、ブルックを冷静に分析するトレーシーの小説がきっかけで2人の関係は破綻するが、ラストで分かり合えたのは良かった。
過去の栄光、ないものねだり。
輝けない人々のスターでいるのは寂しい。
そして、ディランの家に集まった人間全員特殊すぎるw
