MK666

母と暮せばのMK666のレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
4.0
本当に息子が幽霊となって現れたものと、そう思って観てました。

町子さんを浩ちゃんと自分の為にこれ以上縛り付けて置く訳にはいかないと思い始め、
心の葛藤は一人で抱えるには余りにも辛い事なので、
きっと浩ちゃんが出てきたんだろうな。
それとも、、
お母さんの心が創り出した幻か、

心から町子さんの幸せを願っているんだけど、自問自答のもう一人の自分を息子にする事で納得させていたのかなとも。


何度も泣いた。
浩ちゃんが泣く時、本当に悲しかった、
悔しかったろうな、未来を夢見て一生懸命頑張ってたのに…涙

お母さんと二人して語られる思い出
こんな事あったんだなぁ、、又涙
面白い事で笑ってしまうのに、、涙


町子さんが婚約者を連れてきて
嬉しいと心から祝福する反面、何故浩二が死ななければならなかったのかと、町子の友達のお母さんと同じ気持ちがつい漏れる。そう言う気持ちも本当だと思う。


吉永小百合さんの演技とは思えない、まるで当事者の様で引き込まれました。
町子さんや闇市のおじさんもよかったです。
勿論浩ちゃんニノも。



最後、スーっと寝息立てたから、、
あれ?っと思いきや、、、

町子さんの幸せも見届け思い残す事もなくなり、浩二と二度と離れる事がない世界に行けたのが救いなのかな。


戦争の、原爆の惨さがずっしりと心にのしかかります。


悲しみを背負いながらも力強く生きる人達が沢山いたんだろうな。泣
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