ぺいちゅーん

母と暮せばのぺいちゅーんのレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
4.7
二宮くん好きの娘のために借りてきて鑑賞。

ずっと二宮くんの良さがわからなかった。なんでこんなにワーキャー言われるのか一ミリもわからなかった。
童顔の小さいお兄さんにしか見えない。

でも映画観てこの人は日本の宝だと思った。もう一回言いますが日本の宝です。こんなに「昭和」を体現できる役者さんいるか?
他の俳優さんはどんなに演技力があってもやっぱり顔立ちや骨格や背丈なんかも欧米化されてるからあまり説得力がないんだよなあ。

この映画の色のトーンが、ほんっっっとうに二宮くんに合っている。
あえて昭和風に作ったのだろう。
白黒の導入から、カラーになっても現代的な鮮やかなカラーではなく少しくすんだ、40年前くらいの寅さん映画みたいな色合い。

この白黒とくすんだカラーが二宮くんは本当に似合う。
この人、本当は70歳くらいなんだと思うんだよなあ。
あと驚いたのは原爆の描写。
今まで観た原爆描写の中で一番きつい。
「ああ、これはもう駄目だ」というのが一瞬でわかる描写だった。

結局、なんで二宮君が若い女の子にワーキャー言われるのがやっぱりわからなかったけど、存在自体が宝だと思うなあ。

ラストはね。
あのまま終わって欲しかった。
何故だか丹波哲郎の映画思い出した。
あれが無ければなあ。
本当に残念しかない。
ぺいちゅーん

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