nolan

ザ・トライブのnolanのレビュー・感想・評価

ザ・トライブ(2014年製作の映画)
3.7
非常に衝撃的な作品
本作には言語も字幕も存在せず、会話は全て手話で行われる

言語の分からない海外映画の字幕なしや、音声のない時代の映画とも違った不気味で独特な作品だった


耳の聞こえない人向けの学校の寮にやってきた主人公がそこの不良集団とつるんで犯罪行為をしていくストーリー
障害者故の生きづらさを表現しているのだろうが、暴力、強盗、売春などの描写がリアルにグロく描かれている

障害者をテーマに扱った映画はハートフルな展開で困難があっても強く生きていくことを描いている作品が多いが、本作はどちらかというとディストピア映画に近い(主人公達は犯罪行為により強く生きているとも言えるが)


他の映画でも障害者の女性がトラックの運転手に売春を持ちかけるシーンを見たことがあるが、本作でも度々そのようなシーンがあり、自分が知らないだけで障害者の女性にとってはあるあるなことなのか?と思ってしまう。(恐らく一般的な風俗店では働くことができず、本作では学生が主な登場人物なので、通常のアルバイト等もできないためトラックの運転手に売春を持ちかけているのだと考察する)



言語がなく情報が少ないが故に、とても緊張感がありとても集中して見ることができた。
nolan

nolan