このレビューはネタバレを含みます
ゲイリーの生足くらいしか見どころがありません。
そのゲイリーも出番は多くないです。
私自身はクリスチャンでもなんでもないので、奇蹟と言われてもピンとこないし、それどころかイエスのしたことが素晴らしいとは思えない(※神殿で行われている市場を壊すというシーンなんてその極み)。
序盤でスーツ着た悪魔が現れた時点で、「あ、これは求めていたものとは違うんだ」という結論に至りました。なんで現代と混ぜちゃうの。そして天使が現れるシーンが、ぴかーっと輝くものなんですが、それもちょっとなんか…。胡散臭さがすごいの。天使がいるかいないかーとか、聖人の行った奇蹟とか、ああそういう魔法的なものとして描いちゃうんだ、人間味のない聖人の話なんだ。
人間の父ヨセフが、マリアから彼女が「天使から赤ちゃん授かった」という話を聞いた時のリアクションが、一番普通の人ぽくてよかったです。「は?天使?天使って…あの天使?お前何言ってんの?!言うに事欠いて!」という感じね。ヨセフの蚊帳の外感が悲しい。