深々と生い茂る森。
その中に、全身に泥を塗りあげひっそりとそれでも獲物であろうシカから目を離さない青年。
次の瞬間シカと揉み合いながらも、ズバっとナイフがシカの首に。
まさに弱肉強食。
本編開始からすぐこの映画にのめり込みました。
森の中で暮らす家族。なぜ、森で?
そもそもは、都会で暮らすより自然に囲まれた中で、ゆっくり暮らしたい、その延長にあったのかと思います。学校へ通っていなくとも、教養は大人顔負け。普通に学校へ通う子供たち以上に身に付いております。
ただ、やはり社会については家族以外の他の"人間"とコミュニケーションをとっていかなければ、身につかないもの。
この映画、劇場公開は数える程度しかなかったのにもかかわらず、口コミで人気となり、劇場公開数がかなり、増えたそうで。
それも納得の内容でした。
なんといっても子役の子達の演技力。これに限る。個性豊かな子供たちは、ミスペレグリン以上に、それぞれの個性を演技力に全面に押し出してきてくれていて、とてもよかった。
心が温まるうえ、この映画をみると、何かに気付かされます。そう、家族の絆についても、それ以外でも、鑑賞して心に残るなにかがそこには確かにあります。