森で育ったハイスペック家族がバスで街に出たら……って設定やあらすじから、もっとぶっ飛んだ珍道中コメディを予想してたんだけど、思いのほか大きな起伏もなく、真面目でシリアスな要素が強い内容だった。
教育や哲学、社会との関わり方…など考えさせられる要素が多いせいか、面白さという面では薄味な印象を受けた。敵・味方、善悪がはっきりしていないところも、喜劇を期待して観てしまうと物足りない。
とは言え勝手な期待と違っただけで、観終わって考えさせられる部分も良かったし、心温まる家族愛が描かれたロードムービーで、ほんのり笑って泣ける。すごく好きなシーンもあった。音楽の扱われ方も好き。